昭和53年4月に名古屋市職員として任用されて以来、38年間、なんとか職務を遂行できた。これも、職場の仲間を始め、仕事で交わった多くの方々のご理解とご協力あってのことと、深く感謝している。
退職にあたり、一言、申し上げたいことがある。
地方自治法(第147・148・154条)によれば、市長は、地方公共団体である名古屋市を統轄し、これを代表し、事務を管理・執行し、そのために、市長の補助機関である職員を指揮監督する。
つまり、市長は、名古屋市役所という組織を運営する責任者であり、市民のためになる市長の実現に向け、市役所の2万数千人の職員を使いこなすことを市民から負託されている。

名君として名高い、太宗(たいそう・李氏朝鮮の第3代国王)の言葉に、「流水の清濁はその源に在り」がある。流水を市政運営とすれば、その源とは市長ご自身の姿勢や言動である。

煬帝(ようだい・隋朝の第2代皇帝)のようなリーダーのために力を尽くそうとする者はいない。
市長におかれては、市政運営にあたり、ぜひとも自らの姿勢・言動により、職員の規範として率先し、市職員の力を最大限に引き出すことに全力を尽くし、市民のための市政を実現されんことを祈っている。
ここまで言わせて・・、暴君。