今年もあと2週間と僅かとなり、皆さんにおかれては年末のあわただしいお時間を過ごしていらっしゃるところかと存じます。
本日は、名古屋市会 財政福祉委員会にて、病院局関係の所管事務調査でした。案件は、「紹介状なしの大病院受診時の定額負担の導入について」。
国において、大病院が専門的な診療に力を入れることができるよう、病院と診療所の外来医療における機能分化を図る目的で、紹介状なしで大病院を受診する場合などに定額負担導入(初診料・再診料加算額等)が検討されている状況。
現在は、病床数200床以上の病院で、地方厚生局に届け出た場合、初診・再診において特別の料金を徴収できることとなっています。
中医協(中央社会保険医療協議会)では、対象医療機関を『特定医療病院』及び『500床以上の地域医療支援病院』に対して、初診料加算額、3,000〜10,000円程度の範囲で議論されている最中で国の結論はまだ。
議論の的は、市立病院の西部医療センター(500床)、東部医療センター(498床)双方での定額負担の導入を前提にした場合の方向性と、来年度までの計画である名古屋市立病院改革推進プランとの整合性。
いずれにしても、省令により最低金額等が定められた場合、各医療機関は具体的な徴収額を設定することになりますので、本市においても該当すれば当然条例改正が必要となります。
来年度は診療報酬改定の時期も重なりますが、とにかく平成28年4月1日スタートでの手数料改定となれば、来年度予算審議に間に合うよう、慎重かつ迅速な対応を国にはお願いしたいものです。

※現在の初診料加算額の市内一部事例/
(地域医療支援病院)西部・東部医療センター:1,080円、名古屋第一・第二日赤:5,400円
(特定機能病院)名大付属・名市大付属病院:4,320円