全員が自己ベスト

中日新聞 日刊 2021/08/13
『全員が自己ベスト』
東京オリパラ2020の3つのコンセプトの一つ。
チームプレーで勝ち取った金メダルは、まさに『全員が自己ベスト』の証。
そこに市長がまさか嚙みつくとは情けない。
何度見ても気持ち悪いし、憤りを禁じ得ない。
アイコニックな存在にでもなったおつもりか?
市役所という慣れない場所で、カメラも並んでいる状況。
連日の熱戦と様々な応対で心身ともにお疲れの中の表敬訪問。
輝かしい戦績を報告する場面がこのような事態になってしまい本当に本当に申し訳ない限り。
一方、完全アウェイな雰囲気で表敬して頂いた選手にメダルを貸せと言う。
断れない相手だと知っていて無理を言う。
さらに感染防止を求める立場でありながら、突然マスクを外して、断りなく噛みつく。
選手を歓迎すべき場面が、市長の茶番劇に向かってしまう。
音まで立てて、滅茶苦茶だ。
自分のアピールタイムに置き換えてしまう身勝手なふるまい。
しかし、今回ばかりは国内外からの批判の嵐。
「まあ、あのぉ...」
こう始まる昨日の謝罪会見も歯切れが悪く。
ご自身の処分について「無責任なことは言えませんので」(8:38)
無責任な行動はとれても、自己責任論は持ち合わせていないのでしょうか。
「まあ申し訳にゃあと、言うしかにゃあでしょ?コレは」(13:40)
相変わらず他人事ですね。
「謝るしかしょうがないです」(25:23)
「繰り返して言うよりしょうがないでしょう」(26:28)
ホント投げやりな態度です。
東京オリパラ2020の残る二つのコンセプトは『多様性と調和』、そして『未来への継承』。
本当に選手をリスペクトしてますか?
本当に理解をしてますか?
よく議場で仰ってましたね、
-世界に冠たる「NAGOYA」へ-。
これ、名古屋市総合計画2023のサブタイトル。
本当に名古屋を愛してますか?
姉妹友好都市のシドニー市長を怒らせたという逸話もありましたかな。
なぜ、こんなときにこんなことを。
昨日の市内コロナ陽性者、10代以下が60名、20代から50代が229名、60代以上が13名で合計302名となり、名古屋市内過去最高となっています。
皆さんとにかく、お気をつけください。
コロナへも、『全員が自己ベスト』。
名古屋市長記者会見2021.08.12