本日は、健康福祉局関係の補正予算案審議後、「重層的支援体制整備事業」についての所管事務調査でした。

これは、介護、障害、子ども、生活困窮といった分野別の支援体制で対応できない複合的な支援ニーズに、包括的な体制で支援する事業。

2016年に閣議決定した「ニッポン1億総活躍プラン」において目指すとされた「地域共生社会の実現」。

第三次安倍晋三改造内閣にて打ち出された目玉プラン。

当時の初代担当大臣が加藤勝信 現厚労大臣。

そして、2020年社会福祉法改正で実施計画が努力義務化。

今年度から名古屋市内4区で試行実施中。

精神疾患、ひきこもり、8050問題、支援拒否、様々な解決困難事例が埋もれていることが明るみに。

試行実施4区では、半年で160件の事例を把握。

個人的にさきの決算委員会でかなり取り上げたペットの多頭飼育についても計画に盛り込まれ、集中的に質疑。

この間4件の事例が確認され、生活課題を抱えて社会的に孤立された方が、孤立感を解消するために多頭飼育化に?

4件中3件の方に精神疾患があり、ひきこもり状態にも。ひきこもり→生活困窮→孤立、事態が深刻化する前に手を差し伸べないといけません。

計画も大切ですが、市内16区に広げて重層的支援を展開するためには、試行実施が終わってからでは遅いのです。

私からは、モデル実施で体制上の課題が明らかになっていることから、「包括的相談支援チーム」がしっかり機能するよう『早急に体制の強化』を努めるよう要望。

誰一人取り残さない、名古屋へ!