過日35歳の若さで急逝した、同期 日比健太郎議員(名東区)。
11月定例会初日の11月18日(金)、加藤一登市議会議長(民進)から弔詞が述べられ、ふじた和秀議員(瑞穂区)が議会を代表して哀悼の意を述べられました。
傍聴席にはご遺族もいらっしゃり、闘病中に授かられたご長男の声が議場で響く度に、胸がきつく締め付けられ、堪えるのが精一杯に…。
故人の議席に添えられた真っ白な百合の花に目を移し、在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りしました。
35年のあまりにも短い生涯でしたが、全力で生き抜いた35年間だったと思います。貴方のご功績は、同期である007会メンバーはじめ仲間がしっかり繋げていきます。

「日々学び、日々精進」

いまは、ただただ、安らかに…。
さて、議会で審議を予定する内容は、市長の提案説明で明らかにされるのですが、改めて名古屋城について2022年木造化の完成をめざす予算が提案されました。
しかし、市長は、元々東京五輪開催年の2020年としていたのを2022年に突如完成時期を変更してみたり、予算額が当初の見込みの400億を上回ったりという状況下で、議論が深まるに時間が足らず、9月議会での議決は拙速であることから議会は継続審議に。
すると、市長は突如「専決処分」にすると発言してみたり、訴訟のリスクからなのか急に発言を撤回してみたりと残念ながら信念も軸足も全く窺い知ることができない姿勢が垣間見え、「木造化」という言葉に翻弄されているのは市民、議会、職員であることは言うまでもない状況に。
(参照:毎日デジタル)http://mainichi.jp/articles/20161013/k00/00m/040/122000c
少なくとも、木造化そのものに反対をしているわけでもなく理解を示していないわけでもありません。ただ、「木造化」=「耐震」ではないのです。「耐震」のひとつに「木造化」があり、名古屋の大切な「文化財」としてどう守るのかの選択。
本当に耐震性がないものなら先ずは入場制限なり対処すべき。しかしながら驚くことに、開会日初日の18日早朝、天守閣は耐震性が低いことの注意を促す看板を城内三か所に設置されたようで、「入るのかい?入らないのかい?どっちなんだい?!」と入場者に不安を煽ることで議会に迫っているようにしか思えない対応。
市民の利益、今後の名古屋市の発展に向け、最大504億円といった巨額の費用に加えその完成時期に対し、市民に説明できるよう、納得できる議論を期待します。
11月定例会日程 http://www.city.nagoya.jp/shikai/category/324-3-0-0-0-0-0-0-0-0.html

【28年9月定例会の概要】
次の理由により、今後さらに慎重に審査を行う必要があることから、賛成多数によりいずれも継続審査としました。

(経済水道委員会)
会期末を迎えようとする10月6日の委員会において、名古屋城天守閣の木造復元に関し、市長から、「2020年7月の完成期限を見直したい。具体的には、おおむね2年延長することで、完成期限を2022年7月を目途とし、今後、竹中工務店と協議をし、実施してまいりたい。」との発言があったが、今回の完成期限の見直しについて、現段階において竹中工務店と十分な協議をしておらず、工程の確認も取れていないこと、また、訴訟リスクが否定できない中、そのような不安要素を取り払って進めるべきであるため、さらに詳細に検討して判断すべきであることなど、様々な議論が出て、議決するに至る状況にないと考える次第であり、国際展示場に関する部分とあわせて、さらに慎重に審査を行う必要がある。

(財政福祉委員会)
会期末を迎えようとする段階において、突如として、市長から、2020年7月の完成期限をおおむね2年延長し、2022年7月を目途とする旨の発言が経済水道委員会においてなされたところであり、これまでの議論の前提となる部分が変更された状況においては、財政福祉委員会としても、引き続き議論していくべき課題も多いことから、他の委員会の審議の状況も踏まえつつ、なお慎重に審査する必要がある。