昨夕、グアナファト州グアナファト市に到着。

メキシコ視察初日の訪問先は、3か所。

まずは、メキシコ32州うち6州を管轄する在レオン日本国総領事館に伺い、伯耆田総領事のもとへ。

グアナファト州は、メキシコの中心部。

北米とも鉄道で繋がっており、空路、海路も含め、流通の要衝に発展。

そして過去6年間で、在留邦人が3.2 倍、日本企業は7.3倍に。

一般的に領事館は州都(グアナファト市)にあるところ、レオン市に設置(2016年)されたことの理由がよくわかります。

ちなみに同州領事館は日本のみ。

昨年トヨタが、トランプ米大統領からツイッターで批判されたことでも話題になった、メキシコで建設される工場の場所がまさにこちら(来年4月開業)。

マツダ、日産、ホンダなど日本を代表する自動車産業が盛んな地域。

サービス産業についての動向を伺うと、すでにダイワハウスがホテルを建設中で(270室うち70室は長期滞在型アパート)、他企業からもホテル開業について相談があったそうです。

1時間ほどの社会経済状況調査を行ったあと、伯耆田総領事のご案内で日系企業の一つ、KYBへ移動し、3名の在留邦人の皆さんからご説明。

労動力としては若い人材を確保しやすいものの、離職率も決して低くないとのこと…。

どこでも人材の確保育成には、苦慮されているようですが、こちらは母の日に母親を職場に呼んだり、先のサッカーワールドカップでメキシコ戦だけは生産を止め、大きなモニターを用意して社員全員で観戦したそうです。

そして本日、最後の訪問先は、セルバンティーノ国際芸術祭実行委員会。

毎年10月にグアナファト州グアナファト市を中心に開催される世界五大芸術祭の一つが、「セルパンティーノ国際芸術祭」。

2018年のテーマは、『将来は今だ』。

約2週間に渡り州内400カ所もある劇場の一部を使い、音楽、演劇、舞踏などの舞台ものを中心に披露。

路上ライブも含め、期間中毎日どこかで楽しめるプログラムを設定し、国内外からは、いつもより大勢の観光客が訪れ、ホテル宿泊率は約40%増に。

世界各地に15名のエージェントが存在しており、毎年設定するメインテーマに沿ったアーティストを発掘して出演依頼するとのこと。

全体予算は、国60%、州20%、市10%、大学が10%程の割合で、スポンサー収入、チケット収入は全て政府に。

つまり、出演に必要な費用は、基本的に開催者側負担。

実は、2014年に日本は招待国として出演しており、太鼓、人形芝居などを披露し、秋篠宮両殿下もご臨席されました。

貧富の差が激しい本国において、動物園や博物館などの行政施設を無料にしているように、貧しい方に向けて、10%程度の大会チケットを確保しているとのこと。

文化・芸術を通した施策は、国家プロジェクトの一つと言っても過言ではなさそう。

☆名古屋市会メキシコ市・ロスアンゼルス市姉妹都市交流公式代表団☆