先週、麻疹抗体検査を受けてきました。医療機関での血液検査です。

日本では、すでに排除状態とされた『はしか(麻疹)』(世界保健機関WHOが2015年3月に認定)。

しかしながら、ここのところ海外からの輸入感染によって、毎年じわりじわりと患者数が増えており、今年も報告されただけで100名を超えた模様。

感染された方には、一日も早い回復をお祈りし、ご家族関係者皆様にも心からお見舞いを申し上げます。

以前より、このたびの件も含め、予防接種行政について様々な場面で発言や警鐘を鳴らしてきており、市民・国民一人ひとりが今の医療制度について改めて考えていただきたいと思う次第。

先進国の一部では例えば日本に渡航する場合、日本脳炎のような風土病に感染しないよう、事前に予防接種を行うと聞いております。これは、民間の医療保険制度が主流のアメリカなどでは、当たり前のようなのです。

わが日本では、1958年に国民健康保険法が制定され「誰でも」・「どこでも」・「いつでも」保険医療を受けられる体制が確立し、国民皆保険の恩恵に与っております。

現在『はしか(麻疹)』の予防接種は、1歳時と就学前の2回、公費により接種することができます。

ちなみに『はしか(麻疹)』の私の年齢ごろまでは定期接種化されていませんでしたので、私自身は「自然感染」で、はしかを経験しておりました。

これまで、自然感染すると一生免疫があるものと考えられていましたが、高齢化や抗癌剤、ステロイドなどの治療により免疫が低下した場合、感染する可能性があるようです。

『はしか(麻疹)』が定期接種化されたのが、1978年10月から。2回接種となったのが2006年度から。途中、国内で流行したことがあり1回の接種者の中学生から高校生に2回目を接種したことも。

簡単に申し上げると、1977~1990年生まれの方が、接種1回の年代になるようです。

そうです、28歳~41歳の皆さんですね。

まずは一度、母子健康手帳にて確認をしてみてください。

また、感染歴、ワクチン接種歴があっても免疫の有無を抗体検査してみるのも一つの手です。様々な事情でワクチンを接種していない場合も考えられますし、いつまでも抗体値が維持できるものとも限りません。

感染しないことと、感染させないことはどちらも大切なこと。

心配な方は、まずは、かかりつけ医に相談されることをお勧めいたします。

ちなみに、「麻しんがゼロ」のポスターは大好きなのですが、対象としている世代は恐らくわからないのでは?(笑)

さてさて、私は検査の結果、『麻疹(はしか)』の免疫はあったようです。