名古屋陽子線治療センター

中日新聞30.10.2日刊(市民版)
「がん免疫療法」を切り拓いた、本庶佑氏の功績を称える記事が大きく掲載されました。
そして、「名古屋市陽子線がん治療施設」が、“130億円の赤字が試算される”との記事も掲載。
先進医療として始まった治療施設も、小児がんへの保険適用を皮切りに、頭頸部悪性腫瘍、骨軟部腫瘍にも。
この4月からは、治療患者で最も多い前立腺がんに対する陽子線治療が健康保険の対象に。
徐々に、お財布に優しい治療へと変わってきました。
ただ、単価が下がった分収入が減り、事業終了予定の2030年度末までに130億円の累積赤字を生むとの試算が、昨日の委員会質問を通じて明らかに。
一生涯で、2人に1人ががんに罹る時代。
誰もが、がん治療を経験する可能性がある今。
できれば切りたくない。
痛い思いをしたくない。
でも、しっかりと治したい。
以前は、がんといえば手術が主流。
続いて、抗がん剤治療に放射線治療。
さらには、このたびの免疫療法と、多くの選択ができる時代に。
だからこそ、名古屋陽子線治療センターへの期待は大きい。
公的医療機関は、政策的医療を提供する側面もあり、必ずしも黒字でなければならないとも言い切れない。
しかしながら、1人でも多くの方へのがん治療のために、収益の改善も含めて努めてもらいたい。
余談ですが、議会運営委員長としての職務が優先されるため、議場では基本的に質疑ができません。
こうして委員会での質疑を記事にしていただけることは、本当に有難いです。