相変わらず納豆が品薄気味。

しかも、野菜等どことなく値上がりしはじめている気がします。

店員さんに聞くと、緊急事態宣言で関東方面に集中している関係とか。

さて、その緊急事態宣言によって、東京都は、学校、保育所、学童保育、通所介護施設などを「種別によって休業を要請する施設」と指定しました。

そして、都内23区のうち、ほとんどが「原則休園」か「登園自粛要請」の対応となっているようです。

先日も書き込みましたが、保育所等の衛生環境については、今一層注意を払っていかないといけないと思っています。

安全な保育環境の確保については、過日、私からも関係局に要望させていただき、検討するとの回答。

新型コロナウイルスの感染拡大によって、保護者の皆様におかれては、就労や経営環境の変化から、大変な状況にあります。

また、医療・福祉・消防・警察関係等、国民生活の安定や維持に携わる方々におかれては、ご自身の感染リスクがある中でのご就労に心から敬意を払うところです。

以下、とある東京、大阪での保育所運営者の取り組みを参考にしてみました。


◎乳幼児の感染リスク
病気に対する抵抗力が低い子どもたちを預かるのが保育現場です。

新型コロナウイルスについて、子どもは、成人に比べて発症者数が少ない状況にあります。

しかしながら、乳幼児への感染や発症時の重症化・死亡事例が複数報告されており、決して安心できない状況にあります。


◎保育現場における状況の共有
①『約2mの距離を確保できない』
大人に比べて、他者との距離感が非常に近いのが子どもの特徴。

複数の子どもが集まれば、遊ぶときも、話すときも、近接した状況にならざるを得ません。

身体的援助を多く伴うのが保育なので、保育者は子どもと2mの距離を保って保育することは不可能です。

保育の場では、約2mのソーシャルディスタンス(距離)を確保できない環境にあります。

②『3密(密閉・密集・密接)を避けることができない』
感染拡大防止には、密閉・密集・密接の3密を避けることが求められていますが、保育現場では、換気をしても常に3密状態。

肌寒い時期に、常に窓・扉を開けっぱなしにして喚起し続けられるわけでは無い。

子どもの行動の特徴や、保育の特徴を踏まえると、3密を避けて保育を行うことは極めて困難です。

③『乳児は発達上、色々なものを舐め、その手で触る』
乳児が、モノを舐めることも発達上必要な行為です。

日常的に舐めるという行為をしない大人と比べ、舐めることが前提としてあるのが保育現場。

保育現場では、舐めたものを確認次第消毒するも限りがあり、感染リスクがあります。

④『子どもはマスクの着用が困難』
感染防止のため、マスクの着用が進められていますが、特に乳児はマスクを嫌がります。

幼児でも、顔に何かが触れていることが苦手な子どももいますし、マスクを頻繁に手で触るといったことも考えられます。

大人の環境に比べて、感染防止のためのマスクの着用が困難なのが保育現場です。


◎保育の継続と保育者の感染予防の必要性
保育現場は、社会生活を支える基盤として保育を継続しています。

その一方で、職員は自らも感染リスクと常に向き合っています。

また、「自分が無症状感染者で周囲に迷惑を掛けたらどうしよう」という不安も抱えています。

家族から「危ないから働きに行かないでほしい」と言われている保育士も出ています。

最悪のシナリオとして言われている、感染時に治療を受けられない「医療崩壊」だけは避けなければなりません。

だからこそ最小限の体制で保育を進めていくことが必要となっています。

以上。


保護者の皆様と、こういった保育現場における状況を共有して就労等の必要性を考慮しつつも、登園のご判断を慎重にお願いする必要もあります。

とある保育所では、園長から全ての保護者に電話対応等で説明されているそうです。

時に激高される保護者もいらっしゃるようですが、上記のような状況を丁寧に説明、手紙、訪問、手間暇かけて対応しているそうです。

結果、保護者の理解を得て、登園児は1/3ほどに減り、保育士も一部休ませることができ、保育現場での感染リスクを最小限に留めることを実現しているそうです。

医療崩壊が危惧されている中、保育崩壊も当然避けないといけません。