東海豪雨が名古屋の街を襲ったのは、2000年(平成12年)9月11日。

11日の市内降水量は428ミリを記録する土砂降りの大雨でした。

天白川は、堤防から水が溢れんばかりの状況。

自然の力の前に、ただ驚くばかり。

その後天白区は、西区などと並び甚大な浸水被害を受けました。

そこから22年余が過ぎる中、巨大貯水管の整備をはじめ、様々な水害対策が実施されました。

災害に事前に備えることの大切さを経験した者として、先輩・同僚議員と一緒に防災事業を実践してきました。

そしてここ3年に及ぶコロナ禍。災害への備えや意識が疎かになってはいないか、心配をしております。

水害だけではなく、南海トラフ巨大地震の発生も念頭に、防災を進める必要があります。

「天災は忘れた頃にやってくる」は寺田寅彦の名言。

そして忘れた頃にやってくる災害に最大限の備えをして、被害を最小限にするための施策が防災です。

政府のプッシュ型支援で混乱したのが熊本地震で甚大な被害を受けた熊本市。

大規模災害指定を受けた地域は、政府がある意味一方的に災害支援物資を送ってきます。

ただ、熊本ではすぐに対応できずに山積みになってしまったそうです。

理由は、都道府県のみに権限が委ねられていたことです。

一方、政令指定都市は、行政区割りになっています。

そして、各区役所があり、職員もいらっしゃるので、当然、都道府県よりも迅速に対応できます。

自民党政令指定都市議連での提案により、災害救助法が改正され、都道府県知事と政令市長が協定を交わすことで、権限を委譲することが可能となりました。

勿論、名古屋市は愛知県と協定を交わして、大規模災害指定を受けた際は、綿密に迅速に対応ができる体制を整えております。

いざとなった時に、国・県・市が連携をすることで、より現実的な制度に変えることができます。

名古屋市会議員4期16年の実績もしっかりと活かして、区民・市民の皆様の生命と財産を守るため、引き続き邁進する所存です!